お子さんの「未来に必要な力」、どう育てますか?

うちの子、もっと自分から考えて行動できるようになってほしい

失敗を恐れず、色々なことに挑戦してほしい

将来、どんな社会になっても、たくましく生き抜ける力を身につけてほしい
子育て中の親御さんなら、誰もがそう願っているのではないでしょうか。
学力はもちろん大切ですが、変化の激しいこれからの時代を生き抜くためには、学力だけでは測れない「非認知能力」(目標に向かって頑張る力、人とうまく関わる力、感情をコントロールする力など)や、自ら考えて行動する「主体性」がますます重要になってきます。
でも、これらの力は、ドリルや座学だけで身につけるのは難しいもの。 大切なのは、子ども自身が「やってみたい!」と感じ、夢中になって取り組み、試行錯誤する「体験」です。
私が開催している料理ワークショップは、まさにそんな「体験」を通じて、子どもたちの未来に必要な力を育むことを目指しています。

ただの料理教室じゃない!「考える力」を伸ばすプロセス
このワークショップの特徴は、単にレシピ通りに料理を作るだけではない点にあります。
1. 「何を作る?」から自分たちで考える【発想力・計画力・コミュニケーション力】
初めて会うメンバーに、最初は少し緊張気味の子どもたち。シーンとした空気が流れることも。でも、ファシリテーターが「どんなものが食べたいかな?」とそっと会話を促すと、積極的な子が「〇〇はどうかな?」と口火を切ります。そこから「あ、それいいね!」「こっちの料理も面白そう!」とアイデアが次々に溢れ出してくるのです。
やはり「食」という共通のワクワクするテーマは強力!すぐに会話は盛り上がり、「じゃあ、メインはこれにして、サイドメニューは…」と、自然に役割分担しながら話し合いが進みます。この最初の「自分たちで決める」という体験で、早くもチームとしての結束が生まれ、発想力やコミュニケーション能力がぐんぐん刺激されていきます。

2. 予算内に収まる?頭を悩ませる【計画力・情報収集力・協力・主体性】
メニューが決まったら、次は予算決め。これが意外な難関です。「この野菜、いくらくらいかな?」「お肉は何グラム必要?」と、ネットでスーパーのチラシを探したり、載っていないものは「たぶん、これくらいじゃない?」と相場を予測したり。
これが結構時間がかかる作業なのですが、面白いことに「時間がもったいないから、〇〇さんはこっち調べて!」「じゃあ私はこれを計算する!」と、誰に言われるでもなく、自然発生的に役割分担が始まるんです。時には「一度、スーパーに値段だけ下見に行ってきてもいい?」なんて、大人顔負けの主体的な提案が飛び出すことも!計画力や数字への意識はもちろん、情報収集力、そして課題解決のために自ら考え協力する力がここで育まれます。

3. 必要な量、最適な選択は?買い物での知恵比べ【実行力・問題解決能力・応用力】
さあ、計画をもとにいざ買い物へ!リスト通りにカゴに入れるだけ…かと思いきや、ここでも子どもたちの頭はフル回転。「玉ねぎ、半分で足りる?」「カット野菜は楽だけど、丸ごと買った方が安いかな?」「待って!小麦粉とスパイスを別々に買うより、味がついてる唐揚げ粉の方が材料も手間も少なくて済むんじゃない?」
お店の棚の前で、限られた予算と照らし合わせながら、量や質、コストパフォーマンスを真剣に吟味します。「豚肉って書いてあるけど、薄切りでいいんだっけ?」細かい部分までメンバーと確認し合う姿は、まさに実践的な問題解決そのもの。計画を実行に移す力、そして状況に応じて知恵を絞る応用力がここで光ります。

4. 「手伝うよ!」の声が飛び交うクッキングタイム【主体性・協調性・状況判断力・段取り力】
驚くことに、大人が役割分担を指示しなくても、「私、野菜切るね!」「じゃあ僕は炒める!」と、子どもたち自身が自ら進んで役割を見つけ、宣言してくれることがよくあります。さらに素晴らしいのは、自分の作業が一段落した子が、「手が空いたから、何か手伝おうか?」「次に使う〇〇、準備しておくね!」と、周りの状況を見て、今チームのために何が必要かを自分で考え、自然にサポートし合う姿です。これは、言われたことをこなすだけでなく、主体性、協調性、そして状況判断力や段取り力が育まれている貴重な瞬間です。

5. 「おいしい!」と「次はこうしよう!」学びと達成感の実食タイム【振り返り・探求心・責任感】
いよいよ実食!自分たちで悩み、協力し、作り上げた料理を前に、子どもたちの顔には達成感が溢れます。「おいしい!」と歓声があがる中、面白いことに自然と振り返りの会話が始まるのです。「あ、ちょっと味が濃かったかも。次は醤油を少し減らそう」「玉ねぎ、もう少し水にさらした方が辛くなかったかな?」など、成功も失敗も含めて分析し、「どうしたらもっと良くなるか?」を考えているのです。
この自発的な振り返りと次への探求心こそ、成長の証。もちろん、最後は全員が「最高においしかった!」と100%の笑顔です!そして、最後の片付け。「えー…」と少し面倒そうな声が聞こえても、次の瞬間には「私、お皿洗う!」「じゃあテーブル拭く!」と、やるべきことから逃げずに、ここでも自ら役割を見つけてテキパキと動き出すのです。家庭や学校とは違う「第3の場」だからこその責任感でしょうか、あっという間に厨房がピカピカになる姿には、毎回目を見張るものがあります。

家庭や学校とは違う「サードプレイス」だからこそ輝ける
このワークショップを、私たちは「家庭や学校以外の、子どもたちが安心して自分を出せるサードプレイス」にしたいと考えています。
普段は引っ込み思案な子も、ここでは積極的に意見を言ってみたり、リーダーシップを発揮してみたり。 「失敗しても大丈夫」「まずはやってみよう」という雰囲気の中で、子どもたちは安心して新しいことに挑戦できます。
先日開催したワークショップでも、最初は少し緊張気味だった子が、最後には「もっと難しい料理に挑戦してみたい!」と目を輝かせて話してくれました。 この「自分で考えて、挑戦して、できた!」という成功体験こそが、子どもたちの自己肯定感を高め、次への意欲、すなわち主体性や挑戦力を育むのです。

育つのは「料理スキル」だけじゃない
このワークショップを通じて子どもたちが得るものは、料理の腕前だけではありません。
- 自分で考える力(思考力・発想力)
- 計画を立てて実行する力(計画力・実行力)
- 仲間と協力する力(協調性・コミュニケーション能力)
- 課題を乗り越える力(問題解決能力・挑戦力)
- 自分ならできる!という自信(自己肯定感)
これらはまさに、これからの社会で求められる「生き抜く力」そのものです。

次回の開催に向けて
私たちは、この料理ワークショップが、子どもたちの持つ可能性を最大限に引き出し、未来への大きな一歩となることを信じています。
「うちの子にも、こんな体験をさせてみたい!」 「子どもの主体性や非認知能力を伸ばすきっかけを探している」
そう感じてくださった方は、ぜひインスタでもワークショップの様子を投稿しておりますのでご覧ください💛
次回の開催情報は決まり次第UPします。
それでは、お子さんとお会いできることを、楽しみにしています!
